ボイストレーニング

ミックスボイスと喉仏の位置の関係性を科学的に解説【発声に超重要】

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こんにちは、トシハルです。

近年ミックスボイスと喉仏の位置の関係について、ボイストレーナーやボイトレを受けてる人だけでなく、一般的なカラオケユーザーにも関心が高まりつつあります。

しかし同時に、アヤシイ情報も多く出ているのが現状で

・高音で喉仏が上がってはいけない

・喉仏を下げればミックスボイスが出せる

・喉仏を操作してはいけない

このような話を聞いたことはありませんか?

実はこれらの情報は間違っている部分があり、話をそのまま解釈すると変なクセがついてしまう危険性もあります。

そこでこの記事では、ミックスボイスと喉仏の位置の関係性を科学的に解説します。

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喉仏の位置とミックスボイスの関係

喉仏の位置はミックスボイスに深く関係していて、位置によって声の出しやすさや声質、人にあたえる印象も違います。

他にも喉仏の位置によってミックスボイスに入りやすくなったり、逆に難しくなったりもするんですね。

この関係性や特徴を知っていれば、練習に役立つので覚えておきましょう。

・喉仏の位置が高い場合(ハイラリ)

・喉仏の位置が低い場合(ロウラリ)

まずはこの2つについて、順番に解説します。

喉仏の位置が高い場合

喉仏の位置が高いことをhigh larynx(ハイ ラリンクス)、日本では略してハイラリと呼びます。

highは高い、larynxは喉仏のことです。

ハイラリになっていると、このような状態になることが多いです。

  • 詰まったような声
  • キンキンした鋭い声
  • トーンは明るい
  • 子供っぽく聴こえる
  • J-pop、Rockに合う歌声
  • 地声で高い音域まで引っ張りがち
  • 疲れやすい

ハイラリは日本人に非常に多く、特にアイドル系はほぼハイラリですね。

ハイラリだと同時にプル(張り上げ発声)してしまうことがよくあります。

そのため、ハイラリの人には一時的にロウラリ(低い喉仏)状態にさせることで、ニュートラルな状態に戻す方法があります。

ハイラリは悪いというイメージが先行しがちですが、ボイトレで有効なアプローチとして使ったり、歌の表現として多くの場面で使います。

喉仏の位置が低い場合

喉仏の位置が低い状態のことをlow larynx(ロウ ラリンクス)、日本では略してロウラリと呼びます。

ロウラリの人は、こんな特徴があります。

  • こもったような声
  • 柔らかい声
  • 深みのある声
  • トーンは暗い
  • ミックスに入りやすい
  • オペラやクラシックでよく使われる
  • 声帯への負担が少ない

ロウラリはオペラやクラシックでよく使い、秋川雅史さんの「千の風になって」は誰もが知ってる有名曲ですね。

日本人は普段からロウラリで話している人は少なく、J-popでも使われることは少ないです。

ロウラリ状態はミックスボイスに入りやすいので、プル&ハイラリで地声のまま高い音域にいってしまう人に使ったりします。

喉仏の位置によるミックスボイスの変化

喉仏の位置によって、ミックスボイスの聴こえ方が変わります。

歌の中でもそれを使い分けることで、変化がついて表現が豊かになるんですね。

それぞれの聴こえ方の違いを見てみましょう。

ハイラリのミックスボイス

ハイラリ状態のミックスボイスは、トーンは明るくきらびやかな感じの声になります。

軽やかな印象で、明るい曲に合いやすいです。

日本の歌手で言えばミスチルや久保田利伸、海外ならStevie WonderやBruno Marsのような声ですね。

このような人達もハイラリであると知ったら、ハイラリは決して悪いことではないのがわかると思います。

ただ曲中でずっとハイラリなわけではなく、フレーズごとにトーンを変えて歌っています。

その加減は、やはり一流のアーティストならではの上手さがありますね。

ロウラリのミックスボイス

ロウラリ状態のミックスボイスは、地声感が残ってパワフルなエネルギーのある声になります。

オペラやクラシックによく使われ、代表的な歌手でいえばやはりパヴァロッティは外せません。

オーケストラの中でも高音部分でしっかり歌声が通るのは、高度なレベルのミックスボイスができているからです。

ただし、がっつりロウラリ状態でのミックスボイスはポピュラー音楽ではあまり使わない(合わない)ので注意しましょう。

ニュートラルなミックスボイス

ハイラリでもロウラリでもない、ニュートラルな状態のミックスボイスというのもあります。

日本ならEXILEのATSUSHIや平井堅、清貴などで、海外ならBrian McknightやLuther Vandrossなどですかね。

ニュートラルな状態のミックスボイスは万能で、どんな曲にも合います。

ハイラリより喉の負担が少なく、ロウラリよりも表現的に合っているので、まずはこの状態を使えるように目指すのが良いと思います。

これを使いこなせるようになってから、あとは自分の好きなようにトーンを選んで歌っていけばベストなんじゃないですかね。

まとめ

今回は、ミックスボイスと喉仏の位置はどんな関係があるのか解説しました。

ミックスボイスに関しての情報が増えて、何が正しいのかわからず混乱する人が多いです。

でもそれだけ関心が高まっているということなので、正しい知識を身につけてくれたら良いな〜と思っています。

最後にまとめてみます。

喉仏の位置の違いはミックスボイスに影響を与える。

高い位置だと明るく軽いトーンが出せるが、疲れやすくミックスボイスのコツをつかむには難しい。

低い位置だとこもった深い感じのトーンが出せて、ミックスの感覚がつかみやすくパワー感もあるが、クラシックやオペラ向き。

ニュートラルな位置は最初に目指すべき状態であり、様々な面で1番バランスが取れている。基本どんな曲でも合う。

以上のことを知っておくと、自分がどんなスタイルで歌っていきたいのかを考えるときに役に立ちます。

しっかり自分の声と向き合い、良い歌が歌えるように頑張りましょう!

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