ボイストレーニング

全然違う!ミックスボイスの感覚の個人差について

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こんにちは、トシハルです。

ミックスボイスの習得は多くのシンガーにとっての目標であり、この記事を読んでいる方もその1人ではないでしょうか。

ミックスボイスを見つけていく上でよく話題になるのが、感覚や体感の話。

人によって「ここが響いてる」とか、「突き抜ける感じ」という感覚が違います。

僕が実際にミックスボイスを使えるシンガーやトレーナー数人に聞いても、やはりそれぞれ違います。

いろいろな人の感覚や体感を聞くことは、自分が練習をするときの参考になったり、運が良ければコツをつかむきっかけになります。

この記事では、ミックスボイスを使いこなせている人の感覚や体感の個人差を、実体験とともに紹介したいと思います。

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地声vs裏声

これは本当に多くの場面で議論になるやつです。ミックスボイスは地声なのか裏声なのか問題。

答えとしては、どっちとも言えないです(笑)

その理由としてまず1つは、ミックスボイスに定義がないため、音域も大体でしか決まっていません。

そのため、ミックスボイスを使いこなせる人でもG4までは地声の体感だけど、そこから上は裏声の体感なんてこともよくあります。(聴いてる人はどこで体感が変わってるのかわからない)

もう1つの理由として、聴こえ方はそれほど変わらないのに、ある人は地声の体感で、ある人は裏声の体感を感じていることです。

同じ音域で同じ言葉を使って声を出していても、体感に違いがあります。

聴いている側からすれば、どちらも芯のある力強い声に聴こえます。

これは僕も体験がありますが、自分は裏声のつもりで出していても、他人には地声に聴こえている。もしくはどっちかわからない状態があります。

さらには本人でさえも、どっちかわからない状態にいることも多いです。僕もよくあります。

このように、体感と聴こえ方が違うということも言えますね。

さらにもう1つの理由として、言葉によって地声と裏声の体感が変わることもあります。

ア段やエ段の発音では地声の体感だけど、ウ段やオ段の発音は裏声の体感という具合です。

1st bridge(男性:E4〜G4、女性:A4〜C4)でそれが現れることが多く、言葉の持つ特性によってその差が出ます。

これらのことから、ミックスボイスが地声か裏声かというのは様々な条件を加味しなければならず、それらを統一させたところで結局体感には個人差があるということがわかったと思います。

よって、「ミックスボイスは地声とも裏声とも言えません」

響きの感覚の違い

ミックスボイスは人によって響く感覚も違います。

響きという言葉や現象そのものが曖昧なので、あくまで本人の感覚でしかありません。

ですが、似たような場所に響きを感じることが多いので一応紹介します。

①頭のてっぺん、後頭部

ミックスボイスは頭周辺に響いてる感覚があるというのをよく聞きます。

これは中~高音域で頭に響かせるように歌いなさいと指導するトレーナーが多く、頭に意識がいってることが関係してるんですかね。

他にも頭が共振(振動)してるのを響いてると勘違いしたり、高音域で手を上にあげて歌ったりしてる姿を見て、声を出すときは頭からとか後頭部からみたいなイメージがついてることもあります。

②おでこ、眉間

頭に似ていますが、おでこや眉間などの顔の前面に響きを感じる人もいます。

前にC&Kの声が高い方の人が、「おでこに声が突き抜ける感覚をつかんでから、高い声が出るようになった」と言っていました。

あくまで他人の感覚ですが、それがきっかけでミックスボイスのコツをつかんだ人もいます。

③鼻、軟口蓋

よく鼻に響かせろと教える講師がいますが、この感覚によってミックスボイスのコツをつかむ人もいます。

鼻腔共鳴とか副鼻腔共鳴なんて呼ばれていますが、実際には共鳴はほとんどしておらず、息が流れているか流れてないかの差で音色が変わるだけです。(開鼻、閉鼻)

もし鼻腔が強く共鳴させる効果があるなら、ハミングでも大きい声量を出せるはずですが、それが不可能なことは誰もが知っていることでしょう。

鼻を意識しすぎると、鼻声や喉頭(喉仏)が上がって変な声になりやすいので注意が必要です。

僕自身のミックスした時の感覚

僕自身の体感を皆さんにシェアすることで、なにかコツをつかむきっかけになったら良いなと思い、僕が感覚をつかんだきっかけと現在までの軌跡を書いてみます。

僕の声帯の癖は、地声で引っ張りあげてからひっくり返り、喉頭の位置も高いままでしか歌えないというひどいものでした。笑

4年間いろんな本を読んで独学でボイトレしたり、いくつかボイトレスクールに通ってみたりしましたが、音域は広がらず苦しいままでした。

それからハリウッド式メソッドに出会い、ボイトレを受け始めたのですが、まず僕の場合は喉頭を下げて裏声にスムーズに入っていく練習から始めました。

最初は「こんな裏声の感覚で練習してミックスボイスができるようになるのか?」と疑っていました。

しかしそこで高い音域では声帯を薄く使うという状態を覚えさせて、次に喉頭を上げて声帯を薄く使いつつ、高い音域に入っていく練習をしました。

ボイトレ後は徐々に声が変化していった

そこでまず起きたのが、ブリッジ(喚声点)で声がひっくり返らず、地声の延長でそのまま上がっていけたんです。

要するに声が繋がって聴こえる状態。

地声の感覚で上まで上がれたのは一部の母音や子音、出し方に限りですが、それでも今までにない感覚が芽生えてきました。

そこから停滞期に入って、しばらく劇的な変化は起きませんでしたが、少しずつ声を軽く出す感覚をつかみ始めました。

そして2019年5月1日、(令和初日に書きました!笑) 息漏れを減らしつつ声帯を合わせるエクササイズが効果てきめんで、昔に比べてかなり声がつながるようになりました。

今は高い音に上がると自然と軽くすることができ、地声と裏声の中間みたいな感覚が芽生えてきました。

2019年6月にはボイトレの発表会ライブで、Eric Bene’tのCracks Of My Broken Heartと、秦基博の水彩の月を歌いました。

サビで地声トーンの最高音A4(hiA)が何回もありますが、そんな曲を発表会ライブとはいえ、歌おうと思えるまでになれたのはこのボイトレがあったからこそです。

そして2020年現在は、あまり声量を出さなければほとんどの曲でミックスボイスに入れるようになりました。

まだまだ成功率や声のパワー感、厚みなど足りない部分がたくさんありますが、これからもボイトレを続けていつか自在に声を操れるように頑張ります!

まとめ

今回はミックスボイスの感覚の個人差について説明しました。

ミックスボイスは人によって出してる感覚も、習得までにかかる時間も違います。骨格や筋肉、声帯の形状も違うから当然です。

しかし、似てる感覚を持っている人がいるのも事実です。

地声か裏声、もしくはその中間の感覚

頭のてっぺんや後頭部に響く感覚

おでこや眉間に響く感覚

鼻や軟口蓋に響く感覚

多くの人はこのような感覚を持ちます。だからと言って、発声を改善する方法が同じというわけではありません。

そこはまた個人に合わせて変えていかなければならないのが、大変でもあり、面白いところなのでしょうね。

ぜひこの記事を参考にしていただけたらと思います。

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