ボイストレーニング

鼻腔共鳴は存在しない?共鳴を理解して発声を上達させよう!

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こんにちは、トシハルです。

皆さんは共鳴という言葉をご存知ですか?

歌を習っている方は、一度は聞いたことがあると思います。

発声において共鳴はとても重要な要素です。

共鳴がなければ、声を遠くに響かせたり、心地よい声にすることができません。

しかし、この共鳴について間違った知識が広まりすぎて、何が正しいかわからなくなっているのが現状です。

僕も前はチェストボイスは胸に響かせると思ってたし、ヘッドボイスは頭に響かせると習ってきました。

でも発声を勉強していくうちに、それは間違いだということがわかりました。

今まで教わっていたのは、解剖学や医学的根拠がいっさい無かったのです

この記事では、解剖学や医学的な根拠に基づいた、正しい共鳴とは何なのかを解説したいと思います。

これを理解すれば、より発声の上達につながるので、ぜひ読んでみてください。

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共鳴は音を増幅させる現象

まずは知らない方のために、共鳴というのは何なのかを説明します。

共鳴というのはざっくり話すと、音の増幅です。

声帯で作られた音が、声帯から口までの空間を進む間に増幅されて、より大きく豊かな声となって発声されます。

この共鳴がなければ、大きな声を出すどころか、話すことさえもできません。

共鳴腔の存在

声帯で作られた音を共鳴させるには、共鳴腔(きょうめいくう)が無ければできません。

人間の共鳴腔はどこにあるのかというと、「声帯から口までの空間全て」です。

この空間を通る間に音が共鳴し、増幅されることで大きく豊かな声となります。

共鳴腔は広いほどよく響くため、身長150センチの痩せている人より、190センチでガッシリした人のほうが大きな声量を出すことができます。(どちらも発声が同レベルの場合)

共鳴腔ではない部分

一般的にボイトレスクールなどで、これが共鳴腔(響く部分)として教えられてる代表的なものをあげてみます。

・頭(ヘッドボイス、ファルセット、裏声、頭声)

・胸(チェストボイス、地声、表声)

・鼻、鼻腔、副鼻腔

・お腹

これぐらいですかね。ボイトレとかに行ったらよく言われる部位です。

しかしこれらは全て共鳴腔ではありません

いくら発声練習や響かせようとしても無理です。共鳴腔ではないので。

衝撃の事実「共振」

僕がこの事実を知ったのは23歳でした。

それまではずっとチェストボイスは胸に響かせるものだと思ってたし、ヘッドボイスは頭のてっぺんや後頭部に響かせたり当てるものと思ってました。

そして鼻腔や副鼻腔とかいう場所に当てて響かせるんだと教わってきました。

たしかに声を出しているときにその部分が響いてるような振動を感じ取ることができます。

これが共鳴なのかと。

しかしそれは共鳴ではなく、共振という現象だったのです。

声を出してるときの音によって、頭や胸や鼻が振動しているだけのことでした。

たしかに考えてみれば、肺から空気を送って声帯を振動させることで音になり、口から出ることで声になる。

つまり胸は声帯から下方向なので、共鳴してようがしてなかろうが、音が出る穴はありません。

頭も同じく、いくら音が上にいったとしても出る穴は無く、もし頭が共鳴していたら脳が破裂するそうです。笑

なので胸や頭は共鳴腔ではない。ということがわかります。

じゃあ鼻腔共鳴とは?

しかしシンガーやトレーナーなど、多くの人は鼻腔共鳴という言葉を使います。

これは一体なぜなのでしょうか?

実は、声を出してる本人が得られる体感実際に起きてる現象は必ずしも一致しないのです。

多くのシンガーは、軟口蓋や鼻の奥、鼻腔に声を当てるとより響くという体感を得ています。(もちろん個人差はある)

ところが専門の医者の話によると、喉の奥(軟口蓋の奥)から鼻腔につながっている穴は非常に小さく、鼻腔に入る音というのはごくわずかだそうです。

そのごくわずかな音を増幅したところで、声に大きな影響を与えるかというと、そんなことはありません。

100あるものを共鳴によって2倍に増幅すれば200になりますが、2しかないものを増幅してもたったの4です。

つまり鼻腔を意識することで、声帯周辺に何らかの反応が起き、声がよく響くようになったし鼻も共振している。

これを鼻腔で共鳴していると勘違いして、鼻腔共鳴という言葉が生まれたのです。

理解できましたでしょうか?

僕はこれを知ったときになるほどな〜と目からウロコの状態でした。

鼻腔共鳴については専門家の間でもまだ議論されている段階ですが、現時点ではあまり関係ないだろうというのが僕の見解です。

科学や医学が進歩した今、根拠のない言葉を使っていると「この人わかってないんだなー」と鼻で笑われることになるので、注意してくださいね(笑)

まとめ

今回は、共鳴とは何なのか、そして共鳴の間違った情報について説明しました。

今の日本は、情報がたくさんありすぎてどれが正しいかわからなくなってしまいますよね。

実際に共鳴について間違った知識が、指導の場で定着してしまっています。

現時点では「声帯から口までの空間が共鳴腔であり、それ以外は共振しているだけ」というのが、正しいと言われています。

むやみに鼻腔を意識して歌うと、ただの鼻声ハイラリシンガーになってしまうので注意してくださいね(笑)

ぜひこの記事を参考にして、共鳴への理解を深めてください!

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