ボイストレーニング

【危険】声帯の筋肉を鍛えても高音は出ないどころか、声出なくなるよ

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こんにちは、トシハルです。

皆さんはボイトレで「高音を出すには声帯を鍛えよう!」みたいな話は聞いたことありますか?

これ実際めっちゃ危険ですよ。

はじめに言っておきますが、「声帯を鍛える」の意味を間違うと、取り返しのつかないことになる恐れがあります。

僕が今まで習った先生の何人かは、「声帯は筋肉だから鍛えれば高音が出る」と言って、無理やり高音や大声を出させていましたからね。

この記事では、声帯の筋肉を鍛えても高音は出ないどころか、声が出なくなる可能性もある理由について説明します。

この記事でいう高音とは、地声のように聴こえる中〜高音域のことで、明らかに裏声のように聴こえる音域のことではありません。

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声帯の筋肉を鍛えても高音が出ない理由

声帯の筋肉を鍛えても高音が出ない理由は主に2つあります。

1、筋肉の発達より、声帯の使い方が重要

2、そもそも1つの筋肉を別々に鍛えても意味ない

それぞれ順番に解説していきます。

筋肉の発達より、声帯の使い方が重要

実は高音を出すためには、声帯筋を鍛えるよりも、声帯の使い方を覚えさせていくほうが重要です。

例えばスポーツでいうと、バスケットボールのシュートが全く入らない人に対して、死ぬほど筋トレさせてもシュートは上手くならないですよね。

シュートが上手くなりたいなら、正しいフォームを身につけて、シュート練習をひたすら繰り返すほうが断然効率が良いです。

それと同じで、高音を出したいなら高音を出すために必要な発声練習を繰り返すことが、早く成長する方法です。

でも多くのボイトレ教室では、講師は筋トレばっかり推奨して、シュート練習をしていないような状態なんですよ。

それではなかなか高音が出るようになりません。

ボイトレは神経開発のようなもの

ボイトレはどちらかというと、筋トレというより神経開発のようなものです。

ハリウッド式ボイトレのボイストレーナー、小久保よしあきさんがわかりやすい例をあげていました。

それは「ボイトレはお箸を使う練習に似ている」というものです。

箸で食事をするとき、小さい子供や外国人は上手に使えません。

しかし毎日食事をしているうちに、徐々にうまくなっていき、何も考えなくても簡単に箸で食べれるようになります。

これはなぜ食べれるようになったかというと、「箸で食べ物を食べろ!」という脳からの指令に対して、手や指が上手に動かせるようになったからなんですね。

つまり神経伝達がうまくできるようになったからです。

決して「箸を使って食べるための筋肉がついたから」ではないですよね。

ボイトレもこれと非常に似ていて、高音発声を出すための神経を開発させるトレーニングを繰り返すことによって、徐々に正しい声帯や声帯筋の使い方をできるようになります。

その結果、高音を出せるようになるってわけです。

そもそも1つの筋肉を別々に鍛えても意味ない

そもそも声帯筋というのは、単独で動いているわけではなく、いくつかの筋肉を同時に連携させて使っています

なので1つの筋肉をターゲットにしたトレーニングをして鍛えても、それを上手に連携できなければ、地声のような高音域は出せません。

野球のピッチャーに例えるなら、150キロの速いボールを投げられるけど、ストライクが全然入らなければ良い結果は出ないですよね。

裏声で輪状甲状筋を鍛えましょう

エッジボイスで声帯閉鎖筋を鍛えましょう

みたいな日本のボイトレは、確かにその筋肉を働かせて鍛える効果はあるかもしれません。

ただしそれだけでは、高音を地声のように歌うことはできず、そのあとで上手に連携させる必要があります。

高音に重要な筋肉を鍛えれば、高音が出せるようになるほど発声は簡単じゃないんです。

鍛えるという表現は誤解をまねく

腕や脚など、身体の筋肉は鍛えれば大きく強くなりますよね。

それは1度筋肉の繊維を破壊して、修復される際にほんの少しだけ、大きく強くなる現象が起こるからです。

そこでボイストレーナー達は、「声帯の筋肉も鍛えて破壊すれば、もっと強くなって高音が出やすくなる」という結論にいきついたのかもしれません。

しかし、これは誤解をまねく危険な考え方です。

鍛えるというと強くなるイメージがありますが、声帯は腕や脚の筋肉と違って、弱いし傷つきやすいんです。

なので腕や脚と同じように声帯筋を鍛えようとすると、やりすぎてしまいます。

筋トレでは筋肉痛が起こると「よしよし、ちゃんと鍛えられてるな」と満足し、痛みに快感すら覚えます(笑)

それが声帯となると、痛みが出るのはやりすぎです。

少しだるいぐらいで十分トレーニングできてますので、痛みがある場合はなにか異常があると考えた方がいいでしょう。

トレーニング方法が間違っていると危険

発声を良くするためにはボイトレに通うのが良いっていうのは、なんとなくイメージとしてありますよね。

でもトレーニング方法が間違っていると、危険なのを知っていますか?。

実際に知識のないトレーナーの言う通りに発声練習したことで、喉が痛くなったり声がかすれるようになってしまい、最終的に声帯結節やポリープができて声が出なくなってしまう例もあります

そこまで悪化してしまったら、手術で切除して取り除くしか方法はありません。

切除して声帯の形が変わってしまうと、手術後に自分の声が元に戻らず、声が変わってしまう可能性も。

ボイトレをしている講師は、このリスクも考えて指導してほしいものですね。

僕も危険なボイトレを経験してきました

僕自身、今まで15人以上のボイストレーナーに習ってきています。

ボイトレを受けてきた先生の中には、1時間以上ぶっ通しで毎回同じボイトレをさせてきたり、地声で高い音域が出ないからといって無理やり大声で出させたりする講師もいました。

それでも当時の僕は知識もなく、「このまま続けていれば上手くなれるし、発声も良くなるかも」と思い、毎日練習しました。

案の定、歌もそれほど変化はなく、発声にいたっては少しも変わりませんでした。

世の中には優れたトレーナーもいれば、そうでないトレーナーもいます。

さまざまなボイトレに通ってみてわかったことは、大手だからといって全ての講師のレベルが高いわけではなく、かなり個人差があることです。

つまりどんなボイトレスクールを選ぶかより、どんな講師を選ぶかが非常に重要です!

そうなると、講師を選ぶ権利も責任も自分にあります。

自分の声帯は自分で守るしかないし、成長させられるのも自分しかいません。

声帯やボイトレ法についてしっかり勉強し、良い講師を選べるようになりましょう。

おまけ:良い講師を選ぶ3つのコツ

今回は、声帯の筋肉を鍛えても高音は出ない理由を説明しました。

世の中には、発声について常に勉強し続けてる講師もいれば、ろくに勉強もせず自分の感覚や体験を押し付ける講師もいます。

なかには勝手な持論を作り上げて、とんでもない練習法をさせる講師もいます。

そんな講師を選ばないように、以下の3点に注意して講師をチェックしてみてください。

・声帯、声帯周辺の構造と役割にくわしいか?

・明らかに喉を痛めてしまうようなトレーニングをさせてこないか?

・このトレーニングは何の効果があり、どんな目的でさせているのかを理論的に説明してくれるか?

これらを踏まえたうえでボイトレを受けてみて、信頼できる講師を見つけていきましょう。

自分の未来を変えられるのは自分だけです。

さらに成長できるように頑張りましょう!

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